外国人採用の際には帰化と永住権の違いを知っておこう

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外国人採用の際には帰化と永住権の違いを知っておこう

帰化と永住権

帰化と永住権
これから外国人採用を行おうと検討している企業は、帰化と永住権の違いについて知っておく必要があります。
帰化と永住権は似ている部分があるため、違いを知らない人もいるのではないでしょうか。
しかし、根本は別物です。
帰化は、日本国籍を取得することを言いますが、永住権は日本に住むこと指します。
そのため、永住権を取得しても日本国籍を取得したことにはなりません。
日本は二重国籍を認めていないため、帰化すると日本以外の国籍を喪失しなければなりません。
帰化申請を行って許可がおりた時点から日本人となるのです。
帰化のメリットは、日本のパスポートが発行できる、公務員になれる、選挙に投票できるなどが挙げられます。
注意しなければならないことは、帰化すると元の国籍に戻すことが困難であることです。
また、申請してから許可がおりるまでにも1年ほどかかり、提出書類も多いです。

違いを知った上で外国人採用をしよう

違いを知った上で外国人採用をしよう
永住権は、日本人と同じような権利を得ることができます。
ビザなどの更新手続きが不要になり、日本で自由に活動することが可能です。
日本の永住権を取得したい外国人も少なくありません。
しかし、日本の永住権を取得することは簡単ではありません。
10年間日本に住んでいるなどの要件があり、審査が厳しいです。
また、帰化では認められる公務員、選挙権、日本国籍、日本のパスポートの発行は、永住権ではできません。
また、帰化には強制退去がありませんが、永住権ではあり得ます。
日本人として日本で過ごしていきたい外国人や、日本国籍ではなくても日本でずっと生活していきたい、日本のパスポートを取得したいなど、それぞれ理由があるでしょう。
永住権は生まれた国の国籍を失うことはありませんが、帰化は国籍を捨てるということになるため、慎重に考える必要があります。
また、帰化申請と永住申請の方法にも違いがあり、2018年からどちらも審査がより厳しくなるようです。
今後は、新しく特定技能が創設され外国人採用も進んでいくでしょう。
このように帰化と永住権には様々な違いがあります。
外国人採用をする上で、帰化や永住権は大きく関わってきます。
適切に外国人採用をするためにも、2つの違いをしっかりと理解しておきましょう。